行き過ぎた規制緩和の反動!---市販マフラー、規制強化へ

2003年11月20日
市販マフラーへの規制が近い将来、大幅に強化される見通しだ。環境省は「自動車単体騒音対策検討調査委員会」を発足させ、音量規制に加えて音質(周波数)による規制ができないかどうかの検討に着手。
国土交通省も「使用過程車における改造自動車の騒音対策手法等に関する検討会」を作り、環境省とも連絡を取りながら騒音測定方法の見直しを進めている。
国交省によると、同省が実施する「不正改造車取り締まり強化月間」時などに、マフラー騒音に対する苦情が増えているという。保安基準不適合の違法改造車はもちろん、4輪で人気の大口径マフラーから出る低音や、ビッグスクーターの改造マフラーなどに対する苦情が増えているという。
95年の日米貿易摩擦をきっかけに、改造規制を大幅に緩めた国交省だが、規制緩和の反動とも言える苦情の増加に、今春には不正改造車に対する罰則を大幅に強化。引き続きマフラー規制の強化に乗り出すことになる。実際に新規制が実施される時期は決まっていないが、早ければ数年以内になりそうだ。